リリースからインコースに線を引くとは⁇

イメージを沸かせるために

ここではスライダーで話をすすめます!

 

1.まずはスライダーであることを見極める。

投手がボールを放すリリースポイントの

ところをよく注意して見る。

 

するとストレートの時はリリースポイント

からそのままこちらに向かってボールが

来る感じだが、

 

スライダーの時は一瞬上に上がって

からこちらに向かってくる感じとのこと。

 

そこで判断をして、次の動作に

移るとのことでした。

 

実際に判断するまで0.2秒でしたから、

本当に凄いです。

 

2.内角のスライダーを打つ

外角のスライダーは、自分から逃げていくのでなかなか打てるものでは無い。

 

しかし外角のスライダーは

見送ればボールになることが多い。

 

なので、投手も外角を捨てられると、

内角から入ってくるスライダーを投げざるを得なくなるとのこと。


そのため見極め方として、

リリースポイント当たりから自分の

内角いっぱいのコースまでラインを引き、

 

その左側、すなわち一旦内角側に投げてから

ストライクゾーンに入ってくるスライダーを

狙って打つとのことでした。

 

つまりどちらもリリースポイントを見ていて、

1)上に上がって2)ラインより左側のボールだったらスライダーがストライクゾーンに入ってくるので、しっかりと打つ!

ということなんだそうです。

 

 

体重移動‼︎

体重移動をうまくする

インサイドヒール練習

トップで作った体重をうまくボールに乗せて

打つことができると、打球の飛距離、

鋭さが格段に変わってきます。

また、

よく課題でありがちの「こねる」や

「ひっかける」という課題を改善するためにも体重移動をスムーズにすることが重要です。

 

この動画で紹介されている練習を実際に

やってみましたが、最初は軸足を強く

意識してスイングしてましたが、意識を

インパクトの瞬間にボールに体重の乗せるイメージでスイングすると、体重移動がスムーズになっている感覚がありました。

 

イメージですがインパクトの瞬間に、

後ろにあった体重を100%前にぶつけてスイングするイメージです。

 

練習内容は、軸足

(右打者なら右足、左打者なら左足)のかかとの外側にペットボトルを置きます。

かかとギリギリにOKです。

 

ペットボトルを置いた状態で素振りをして、

ペットボトルが倒れないようにします。

 

ペットボトルが倒れるということは、

後ろに体重が残り過ぎている証拠になります。

 

かかとを中に(投手方向へ)入れるイメージでスイングして体重を前にぶつける練習をインサイドヒール練習と言います。

 

筆者的には特に「ひっかける」

を改善するために行う練習に最適だと感じました、ひっかける原因が色々ありますが、筆者は体重が乗っておらず、いわゆる手打ちになっている時にひっかけることが多いです。

 

つまり体重をボールに

乗せていない状態ということです。

 

この練習は、インパクトの瞬間に強く体重を

乗せるイメージが強くなるので、手打ちになりにくさを感じました。

 

慣れてくると実際にボールを打って、

ティーバッティグやロングティーバッティングをすると、よりインパクトの瞬間の体重を感じることができると思います。良い練習ですので、動画を参考にやってみてください。

「こねる」「ひっかける」を無くせ!バッティング体重移動の練習「インサイドヒール」 - YouTube

 

【腰回りをケアに】股関節周辺の6つのストレッチ種目

腰回りの張りを

ケアするストレッチ


腰回りの張りには、

 

・反り腰
体幹の後屈をする

(後ろに反らせる)ときの胸椎の伸展の可動性の低下
・股関節の可動性の低下
体幹の安定性の低下

 

など色々な要素が考えられますが、

今回は胸郭(胸の骨)、股関節の可動性の

エクササイズの紹介をします。

 

プレッツェル
【回復ストレッチ】 プレッツェル by POWER PRODUCTION - YouTube
・仰向けになる
・腰をひねり、右足を左足と交差させる
・右膝を90度曲げ、3秒キープし戻す
・左右交互に5回ずつ繰り返す

 

ヒップクロスオーバー

Side-Lying Thoracic Spine Rotation With Arm Reach - YouTube
・仰向けになる
・右足を左足に乗せるように組む
・右の足裏が地面につくように腰をひねる
・左右10〜15回ほど繰り返す


スコーピオ
Scorpion Stretch - YouTube
・うつ伏せになる
・右足が背中側を通って左手側に付くように

大きく腰を動かす
・左右交互に10〜15回ほど繰り返す


ラットストレッチ
ラットストレッチ - YouTube
・四つ這いになる
・右腕を左前方に伸ばし、

身体を沈めて脇の下を伸ばす
・左右交互に15秒ずつ伸ばす

 

ワールドグレイテスト

ストレッチ
Worlds greatest stretch - YouTube
・立った状態から、手をついて前に移動する
・腕立ての姿勢になったら、右足を右手の

すぐ隣に置く
・右手を地面から離し、

身体をひねりながら5回ほど大きく動かす
・身体を沈めて、お尻を伸ばしたら、膝を伸ばしてもも裏を伸ばす
・身体を起こしてバウンドするようにお尻を伸ばしたら反対側も繰り返す


バックワードランジ・ツイスト
Reverse lunge w/ arm reach twist walking - YouTube
・立った状態から後ろに右足を踏み出す
・腰をひねりながら左手が右足首を触る

ように大きく動かす

・左右を入れ替えながら10〜15回ほど

繰り返す

 

腰回りのケアに
あらゆるスポーツで胸郭(胸の骨)、

股関節の可動性は大切になります。

 

腰回りが張ってしまうという選手がぜひ

参考にされてください。

NGストレッチ‼︎

ストレッチのNG習慣についてです。

30秒ストレッチは筋肉を伸ばすのか?

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皆さんは準備運動やウォームアップなどに

ストレッチを取り入れていると思います。

 

どんな形のストレッチであれ、筋肉を伸ばすためにおこなっているのではないでしょうか?

 

筋肉(繊維)が実際に伸びるのは、長時間同じ姿勢を保ったときです。

 

同じ悪い姿勢を長時間、何日も何年も続けると、伸びた状態にある筋肉は、「ストレッチ」されて実際に長さが増します。

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ですが、たった30秒を3セットおこなう

ストレッチでは、実際に筋肉が伸びる効果は期待できません。

 

じゃあ準備運動でおこなわれるストレッチは

意味ないのか、という怒りの質問が

聞こえてきそうです。

 

が、実は、30秒ストレッチには筋肉をリラックスさせる効果があるとされています。

 

そのため、けが予防としての効果は多少なりとも期待できそうです(100%保証なしですが)

 

筋肉がすでに伸びていたらそれ

以上のストレッチはNG

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筋肉は長時間同じ姿勢を続けた結果、

伸ばされます。

 

伸ばされてしまった筋肉は弱くなり、

それがケガにつながります。

 

したがってすでに伸びでいる筋肉をさらに

伸ばそうとするストレッチは、ケガを発生させる可能性があると言えます。

 

もともと柔軟性があるのにさらにその筋肉を

伸ばそうとしていませんか?

 

その筋肉はどんどん弱くなって

いくかもしれないですよ。

 

すでに柔軟性がある筋肉の

ストレッチは今日で最後にしましょう。

 

神経を伸ばしていたらもっとNG

ハムストリングのストレッチをよく見ます。

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すでにストレッチしている状態で足首を顔のほうに曲げると、ハムストリングがよりストレッチされているように感じますよね。

 

実はそれ、ハムストリングでなく神経をストレッチしています、このようなストレッチは

絶対にNGです。

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神経には筋肉や皮膚のような伸び縮みする

性質はないので、ストレッチしすぎると

傷ついてしまう危険性があるのです。

 

神経は傷つくと自然に回復しません。

神経のストレッチは今日から禁止です!

 

実はケガを呼び込む、

本末転倒の超NGストレッチ
さて、ケガ予防の目的でおこなうストレッチが、実はケガにつながっている…

という恐ろしい事実が隠されている超NGストレッチたちを紹介します。

 

ドアストレッチ
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胸のストレッチの目的でおこなわれる

ドアストレッチ

(コーナーストレッチとも呼ばれます)。

 

このストレッチの問題点は、

腕の骨を前に移動させるという不自然な

位置を作り出し、それによって肩関節の

前部に痛みが走る可能性があることです。

(診断名は上腕二頭筋腱炎)

 

このストレッチを30秒おこなっても胸の筋肉は伸びません。そればかりでなく、ケガを引き起こすので今すぐ禁止です!

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股関節前部のストレッチでよく

見るパターンがこれ。

このストレッチは腿の骨を前方に

移動させるので、股関節を前に曲げたとき

(足を上げたとき)に詰まるような感覚になったり、痛くなったりします。

 

(診断名は股関節

インピンジメント症候群ほか)

また、このストレッチで腰が必要以上に反っていたら、腰痛の原因にもなります。

 

え?もう腰が痛い?

 

そんな選手は今すぐこのストレッチを

止めるべきです!

 

肩の外旋ストレッチ
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さて、

野球選手にとっては肩の可動域は重要です。

 

とくに投手の方は投球時に「しなり」を生むためには写真のような肩関節のストレッチが必要不可欠と信じて疑わないかもしれません。

 

しかし、このストレッチはドアストレッチ

同様、腕の骨を前に引き出し、

上腕二頭筋腱炎を発生させます。

 

またこのポジションは、肩関節が最も不安定

になっている状態でもあり、過剰にストレッチすると、肩関節の脱臼を起こす可能性

もあります!

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肩への問題だけではありません、

ただでさえ普段の投球でストレスを与えている肘にも負荷をかけるのがこのストレッチです。

 

肩にとっても肘にとってもよろしくない

ストレッチと言えるでしょう。

 

え?ストレッチしていたけど

肩の痛みが治らなかった?

 

このストレッチをしていたから肩が

痛くなってしまったんじゃないんですか?

NGなストレッチはもう止めましょう。

 

 

置きロングティー!?

置きロングティーとは?
その名の通り、

「スタンドティーに置いたボールを、

できるだけ遠くに飛ばす」

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という練習です。単純明快ですね。

 

ゴルフの打ちっぱなしのような感じで、

とても楽しい練習です。

ただ楽しいだけでなく、この記事で述べるように、いろいろな効果が伴う練習でもあります。

 

ちなみに、

ティーはボールを置く台のことなので、置きロングティーという呼び方はおかしい」という突っ込みが入ることもあります。

 

日本では「置きロングティー」と呼んでも伝わるのでそれでいいじゃないかとも思いますが、確かに言われてみると違和感がある呼び名だな…とは思います。

 

しかし、

まずロングティーとの区別が付きませんし

(置きロングティーなら誤解なく伝わる)、

言語は意思伝達の手段であり意味が正確に

伝わりさえすれば細かい単語レベルを気にする必要はないんじゃないかな…と思うので、

置きロングティーと呼ぶことにしています。

 

①「結果が出にくいスイング」を脱し、

「結果が出やすいスイング」に変える
私が考える「良いスイング」の条件の一つは、

 

「ボールの軌道とバットの

軌道が一致するようなスイング」

(特に、インパクト付近でバットの芯の軌道がボールの来る線と一致していること)

 

です。いわゆるウェイトシフト打法だろうが

ローテーショナル打法だろうが、

外国人だろうが日本人だろうが、引手が強かろうが押手が強かろうが、ここは共通です。

Miguel Cabrera Bat and Hand Path Zepp Labs Hitting Mechanics Baseball MLB - YouTube

The Major League Swing Path - YouTube

便宜上「軌道に入れるスイング」と

私は呼んでいますが、

このようなスイングが身に付くと、

ミート率が上がる、

身体が小さくても飛ばせる、

 

打球速度が上がる、平均飛距離が伸びる、

打球の回転が好ましいものになる、

スイングが人体の構造上効率の

 

良いものになる、ヘッドスピードが上がる、

振り出してからインパクトまでの時間が

短くなりやすい…といった

様々なメリットが伴います。

 

そして、この「軌道に入れるスイング」を身に付けるためのとっかかりとして、置きロングティーは最適だと私は考えます。

 

なぜなら、

1.日本では「バットの軌道(芯)をボールの軌道に入れるスイング」が

教えられることはなぜか少なく、

 

代わりに

「トップから最短距離でインパクトに向けてバットを振り下ろすスイング」が

教えられることが多い。

 

そのようなスイングをしていると、

バットの軌道とボールの軌道との

一致度合いがかなり低くなる

 

2.置きロングティーは、そのような

「伝統的日本式」のスイングでは飛ばない。

 

上から下にバットを振り下ろせばボールに

対しては上から下へたたきつけるような力が

かかり、弱弱しい

ゴロor力のないポップフライが増える。

 

置きロングティーで飛距離を出すには

インパクト時にバットが下から上」の

軌道を描かなければならない。

 

そうしないと打球速度と打球角度は

両立できない。

 

置きロングティーをすることによって

結果的に「軌道に入れるスイング」が

できやすくなるからです。

 

よく言われる

「ダウンスイングでボールにバックスピンをかけて飛ばす」のは間違いで

(おそらく単なる感覚上の話)、

 

「地面に対してややアッパースイングに

なるところでインパクトを迎え、

そこでたまたまボールの下を打ったら

バックスピンがかかって飛ぶ」

のが本当のところです。

 

ちなみに、軌道に入れるスイングで

ボールの上を打つと「カンガルーゴロ」と

呼ばれるトップスピンの猛烈なゴロ

(打球の減速度合いが小さく、バウンドの予測が狂いやすい)が発生します。

 

日本式だと、

「最下点でインパクトを迎えてしまう」

ことが多いんですよね。

 

これに対して「軌道に入れるスイング」

だと、「最下点を通過した直後にインパクト」を迎えることになります。

 

もちろん、置きロングティーが

万能だというわけではありません。

 

先ほど「「軌道に入れるスイング」を身に付けるためのとっかかりとして、置きロングティーは最適です」とわざわざ「とっかかり」を

緑色で示しましたが、

 

置きロングティーばかりやっていると実戦からかけ離れたスイングになることもあります。

 

具体的に言うと以下の点です。

 

1.肩をひねりすぎても

置きロングティーだと打ててしまう

 

2.重心移動大きすぎても

置きロングティーだと打ててしまう

 

3.かえってカチ上げすぎになることもある

 

この三点にだけ注意すれば、

置きロングティーは

「軌道に入っていないスイング=いわゆる伝統的日本式のスイング、

結果が伴いにくいスイング」を脱し、

 

「軌道に入れるスイング=結果が伴いやすいスイング」を身に付けるための最高のきっかけになることでしょう。

 

もちろん、

「バッティングの仕組みを頭で理解してイメージトレーニングすること」なども忘れずに。

 

②リミッター解除
置きロングティーは

「軌道に入らないスイングを脱し、

軌道に入れるスイングを習得する」というメリットが一番大きいですが、

 

「フルスイングの感覚を覚えることができる」という効用もあります。

 

そもそも、伝統的日本式のスイングだと

身体に力が入らない(入れたくても入らない)ことが多いです。

 

変なところにばかり力が入って、

必要な、入れるべきところに力が

入らない…と表現すれば

わかりやすいでしょうか。

 

身体の力を使いたくても

使えないスイングだということです。

 

また、小さい頃からの指導の影響で

「大振り=悪」「100%の力で振る=悪」

という刷り込みを受けてきた野球選手も

多いので、その呪縛から自らを解き放つためにも置きロングティーは使えます。

 

心理的なリミッターを外せるわけです。

 

要するに、

1.置きロングティーで、

「フルスイングできるスイング軌道」

「身体の力を目いっぱい活かせるスイング軌道」

「人体の構造上不自然ではないスイング軌道」を覚える

 

(①で紹介した、

軌道に入れるスイングを覚える)

 

2.その上で、実際にそのスイングで100%の出力を発揮する

 

という手順を踏みます。

 

★要するに…

この2つの手順を踏めば

「現段階で自分が出せる最高飛距離」

を出すことができます。

 

対応力とか再現性とかいった細かいことを気にするのはその後です。

 

まずは思いっきり振らないと始まりません。

 

まず自分の100%を理解して、

そこから「再現性・対応力を上げるために80%の出力にしてみ」たり、

 

「100%でもあまり飛ばないならフィジカル強化が必要だと痛感した」りするわけです。

 

最初に自分のマックス=100%を知ってから、

そこから「引き算(80%に出力を落とす)して

確実性を上げる」「100%そのものを引き上げる」といった方向へ進みましょう。

 

私が「置きロングティーから始めなさい」

と口を酸っぱくして言うのは

それが大きな理由です。

 

置きロングティーは決して万能ではないけれども、「基準を知る」ためには

マストな練習法です。

 

③「置きロングティーをやるとバッティング

の基準が設定できる」

についてもう少し詳しく…

 

ちなみに、置きロングティーを

繰り返していると自然に

 

「自分が一番飛距離を出せるポイント」

がつかめてきます。

 

そこで、自然な発想として、

「置きロングティーで一番飛ばせるポイントがホームベースの真ん中あたりに来るように、

打席内の立ち位置を調整すれば

良いんじゃないかな?」

と考えることができます。

 

理由はいくつかあります。

一番飛ばせるポイントをど真ん中あたりに置くメリット

 

1.ストライクゾーンと

「飛ばしやすいゾーン」

が大きく被るようになる。

 

ピッチャーのボールを打った時の打球速度が上がりやすくなる→ヒット率・長打率の上昇が見込める

 

2.「インコース=ポイントを前にしてボトムハンドの肘を抜く」「アウトコース=ポイントをやや捕手寄りにしてボトムハンドの肘を伸ばす」「真ん中=そのまま打つ」

という形で対処できる
 【豪打】スイングが別格! MLBホームラン集 2017 メジャーリーグ - YouTube

メジャーリーガーのホームラン集などを観ているとわかりますが、基本的には誰でも

「ベースに近すぎず遠すぎず」

の位置に立っています。

 

もちろん個々人のバットの長さ・打法・リーチの長さ・身長などによってどの程度ベースに近くなるかは変わりますが、

 

「置きロングティーで一番飛ばせるポイントをど真ん中あたりに置く」という基準を設定することによって、

 

打席内での立ち位置にあれこれ悩まなくて済むようになります。

 

④スイングが鈍く・おかしくなってきたときの原点回帰に使える


このほかにも、スイングが鈍くなってきたな、振れてないな…と思ったら、置きロングティーをやって「思いっきりスイングする感覚」を取り戻すという使い方もできます。

 

また、スイングがおかしくなってきたときの原点回帰にも使えます。

 

おかしなスイングで置きロングティーをやれば打球の回転などが変わりますし、飛距離も出にくくなります。

 

あるいは、「何も考えないで振れる」という点で置きロングティーに価値を見出すのもアリだと思います。

 

置きロングティーは「あれこれ考えずにボールを思いっきり遠くに飛ばせるように振る」ことができる練習ですから。

 

 

簡単確認!!!打撃メカニクス!!!

打撃メカニクスの簡単な

チェックポイントを2つ紹介します!
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一つの「理想の打撃」

のモデルを作ってみる
並進運動後期では

「上体を前傾させ、重心と

<前膝の伸展により獲得される地面反力>との

モーメントアームの長さを最適化」する

並進運動を始める前と後では、必ず

「上体が前傾する角度」


が異なります。

 

並進運動後のほうが前傾はきつくなります。

こんな感じ↓に。

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ということは、

自分のバッティングを考えていくうえで、

 

「並進運動の前後にかけて、上体の前傾していく角度はこれでいいのだろうか?」

というのを考える必要があります。

 

これが、

「より磨きをかけるためのポイント①」です。

 

なぜ上体を前傾させるのかというと、

一つは

「身体重心の位置と、

前足によって伝えられる地面反力との

間の距離を最適化するため」です。

 

上体を前傾させると、

身体重心の位置が変わるのです。

 

上体を前傾させると、身体重心の位置は

ホームベース側へと移動します。

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上体を前傾しなさすぎると、地面反力と身体重心の間の距離が短くなりすぎます。

 

日本人打者に多いのは

「上体を前傾させる角度が小さい」打ち方です。つまり、地面反力と身体重心との間の距離が短すぎる打ち方です。

 

地面反力と身体重心の間の距離が短すぎるのは、例えば「短すぎるテコを使う」

ようなもので、せっかくもらった力を

有効に使えません。

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前傾し過ぎると、今度は極端に低めのボールしか打てなくなります。ただし、

地面反力と身体重心の間の距離は大きくなる(テコが長くなる)ため、

小さな地面反力でも容易に

回転運動を起こすことはできます。

 

これを逆用して、低めのボールのときには

思いっきり上体を前傾させて打ちに行くというテクニックもあります。

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基本的にストライクゾーンというのは

自分の肩よりも下のラインですから、

そこにバットを出すためにはある程度の

上体の前傾が必要です。

 

上体が前傾していればしているほど低めが、

前傾が弱いほど高めが打ちやすくなります。

 

もしもストライクゾーンが「頭よりも上」にあったら、むしろ上体は「後傾」させたほうが打ちやすくなるでしょう。


 

並進運動後期では、「軸足の内旋・前足膝の伸展に向けて下半身を最適な角度に

屈曲して備えておく」

 

前回の記事の記事では、

「軸足の内旋」と「前足膝の伸展」が、

骨盤の回転のメインエネルギーである

という話をしました。

 

ということは、内旋も伸展も結局は筋肉の力によるところが大きいですから、

 

「軸足の内旋がやりやすい関節角度」

「前足膝の伸展がやりやすい関節角度」

を作っておく必要があります。

 

ここでいう関節とは「下肢三関節=股関節・膝関節・足関節」です。

 

そのためには、「大きな力を出す並進運動直後のために、下肢三関節を適度に曲げておく」必要がありますよね。

 

あまりに突っ立ちすぎていても、あまりに深くしゃがみ込みすぎても、内旋・伸展はやりづらくなりますから。

 

自分にとって一番力が入る関節角度の組み合わせというのがあるはずです。

 

というわけで、

「下肢三関節をどのくらい

曲げておくと良いのか?」

 

を自分なりに考えておくこと。

 

これが、

「より磨きをかけるためのポイント②」です。

 

おわりに
短いですが、かえってポイントが絞れていたほうが伝わるかなと思って短めにしてみました。

 

ポイント①:「並進運動の前後にかけて、

上体の前傾していく角度は

これでいいのだろうか?」を考える

 

ポイント②:「下肢三関節をどのくらい曲げておくと良いのか?」

 

=「軸足の内旋がやりやすい関節角度」

かつ

「前足膝の伸展がやりやすい関節角度」

にしておく

 

このあたりは、自分でフォームを撮ってみたり、プロ野球選手やメジャーリーガーの

バッティングを観ながら

「ああでもない、こうでもない」

と試行錯誤してみることをおすすめします。

 

軽いボール⁉︎

バッティング練習で

「軽いボールを打つ」意味について
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バッティング練習で

「軽いボールを打つ」意味について
軽いボールをゆったり打つ


あえて「軽いボール」でティー打撃をしてみる
使用する用具の重さを変えて技術練習を

行うことには「ブラケットテクニック」

という名前が付いている。

 

バッティング練習にも「普段よりも軽いボールを打つ」という練習法がある。


今回の記事では

「軽いボールを打つ」意味、特に

「テニスボールをゆったり

スイングしてセンターライナーを打つ練習」

について紹介する。

 

★なお、「軽いボール」の中でのオススメは

テニスボールである。

値段も安いし入手しやすい。

 

あるいは、「セーフティーボール」を使うのも良いかもしれない。

 

軽い、つまり質量が小さいということは
「軽い」の物理的な意味は「質量が小さい」ということだ。

 

質量mの物体に同じ大きさの力を加える場合、

質量mが大きければ大きいほど、加速は鈍い。

質量mが小さければ小さいほど、

加速しやすい。

 

質量が軽いということは、

「加えた力に対してボールが素直に反応する」

ということだ。

 

質量の軽いテニスボールを実際に打ってみるとわかるが、本当に

「力を加えた方向に飛んでいく」のがわかる。

テニスボールを少しこすったらポップフライになるし、上をたたけば素直にゴロになる。

 

硬球だとこうはいかないことが多い。

上から下にこするようなスイングでも、

当たり所が良ければボールはある

程度ライナーで飛んでいく。

 

特に、「硬球をティーネットに打ち込むようなタイプのティー打撃」だと、

 

「実際はあまり良い当たりではないのに、

打球角度だけを見て良い当たりだと錯覚する」ということが起きる。

 

軽いボールを打つ本当の意味
実は、

「加えた力に対してボールが素直に反応する」

という性質を逆手に取ると、

スイングの改善ができる。

 

「テニスボールをゆったりスイング

してセンターライナーを打つ」

練習で具体的にどこが

改善されるのかというと、

軽いボール(テニスボール)

を打つ練習を重ねると

 

「投球の角度とバット軌道が一致するスイングを、本能的に身に付けることができる」

のである。

 

もちろん、野球の本場アメリカで常識となっているスイングでもある。

 

「テニスボールをゆったりスイングしてセンターライナーを打つ練習」

をしていると、自然にこういうスイング軌道に近付いていく。

 

なぜなら、

テニスボールには

「加えた力の方向に素直に飛んでいく」

という性質がある

 

→「テニスボールをセンターライナーで

打とう」という意識を持つ

 

→センターライナーにするには、センターライナーの方向に力を加える必要がある

 

→ということは、バットの芯はボールに対してほんの少し下から上に入っていく必要がある

 

→これはまさに、「バットの軌道と投球の軌道が一致するスイング軌道である」
という論理が成り立つからだ。

 

軽いボールを打つ時の注意点
注意点としては、

・テニスボールなどは柔らかいので、硬球打ちに比べてゆったりスイングする必要がある

 

・ノックバット、特に軽くて短めのノックバット=80cm450g程度のものなど を使うと良い
この2点だ。

 

1点目は、文字通り。

 

テニスボールを全力で打っても効果は薄い。

というか、意味がない。

 

なぜなら、この練習の本来の目的は

「バットの軌道と投球の軌道が一致するスイング軌道を、身体に覚えさせること」だからだ。

 

全力で振るのではなく、身体の力を抜いて、

ゆったりスイングすること。

かなり大げさにやるくらいで丁度良い。

 

2点目は、「脱力を覚える、力づくでスイングできないようにする」という意図がある。

 

さらに、軽くて短めのノックバットを振ろうとすると、「バットの長さでごまかす」ことも「バットの重さでごまかす」こともできない。

 

軽くて短めのノックバットで覚えられるのは、「身体を大きく使うこと」「力を抜くこと」「理に適ったスイング軌道で振ること」だ。

 

なお、80cm450g程度という

数値指定には特に意味がない。

 

経験的に、それくらいの長さ軽さのものが振りやすく感じる選手が多いというだけだ。

 

おわりに
「軽いボールを打つ意味」を扱ったので、

今後は「重いボールを打つ意味」と、

 

さらにバットにまで議論を拡大して

「重いバットを振る・軽いバットを振る意味」

あるいは

「長いバット・短いバットを振る意味」

にまで触れていきたい。