NGストレッチ‼︎
ストレッチのNG習慣についてです。
30秒ストレッチは筋肉を伸ばすのか?
皆さんは準備運動やウォームアップなどに
ストレッチを取り入れていると思います。
どんな形のストレッチであれ、筋肉を伸ばすためにおこなっているのではないでしょうか?
筋肉(繊維)が実際に伸びるのは、長時間同じ姿勢を保ったときです。
同じ悪い姿勢を長時間、何日も何年も続けると、伸びた状態にある筋肉は、「ストレッチ」されて実際に長さが増します。
ですが、たった30秒を3セットおこなう
ストレッチでは、実際に筋肉が伸びる効果は期待できません。
じゃあ準備運動でおこなわれるストレッチは
意味ないのか、という怒りの質問が
聞こえてきそうです。
が、実は、30秒ストレッチには筋肉をリラックスさせる効果があるとされています。
そのため、けが予防としての効果は多少なりとも期待できそうです(100%保証なしですが)
筋肉がすでに伸びていたらそれ
以上のストレッチはNG
筋肉は長時間同じ姿勢を続けた結果、
伸ばされます。
伸ばされてしまった筋肉は弱くなり、
それがケガにつながります。
したがってすでに伸びでいる筋肉をさらに
伸ばそうとするストレッチは、ケガを発生させる可能性があると言えます。
もともと柔軟性があるのにさらにその筋肉を
伸ばそうとしていませんか?
その筋肉はどんどん弱くなって
いくかもしれないですよ。
すでに柔軟性がある筋肉の
ストレッチは今日で最後にしましょう。
神経を伸ばしていたらもっとNG
ハムストリングのストレッチをよく見ます。
すでにストレッチしている状態で足首を顔のほうに曲げると、ハムストリングがよりストレッチされているように感じますよね。
実はそれ、ハムストリングでなく神経をストレッチしています、このようなストレッチは
絶対にNGです。
神経には筋肉や皮膚のような伸び縮みする
性質はないので、ストレッチしすぎると
傷ついてしまう危険性があるのです。
神経は傷つくと自然に回復しません。
神経のストレッチは今日から禁止です!
実はケガを呼び込む、
本末転倒の超NGストレッチ
さて、ケガ予防の目的でおこなうストレッチが、実はケガにつながっている…
という恐ろしい事実が隠されている超NGストレッチたちを紹介します。
ドアストレッチ
胸のストレッチの目的でおこなわれる
ドアストレッチ
(コーナーストレッチとも呼ばれます)。
このストレッチの問題点は、
腕の骨を前に移動させるという不自然な
位置を作り出し、それによって肩関節の
前部に痛みが走る可能性があることです。
(診断名は上腕二頭筋腱炎)
このストレッチを30秒おこなっても胸の筋肉は伸びません。そればかりでなく、ケガを引き起こすので今すぐ禁止です!
股関節前部のストレッチでよく
見るパターンがこれ。
このストレッチは腿の骨を前方に
移動させるので、股関節を前に曲げたとき
(足を上げたとき)に詰まるような感覚になったり、痛くなったりします。
(診断名は股関節
インピンジメント症候群ほか)
また、このストレッチで腰が必要以上に反っていたら、腰痛の原因にもなります。
え?もう腰が痛い?
そんな選手は今すぐこのストレッチを
止めるべきです!
肩の外旋ストレッチ
さて、
野球選手にとっては肩の可動域は重要です。
とくに投手の方は投球時に「しなり」を生むためには写真のような肩関節のストレッチが必要不可欠と信じて疑わないかもしれません。
しかし、このストレッチはドアストレッチ
同様、腕の骨を前に引き出し、
上腕二頭筋腱炎を発生させます。
またこのポジションは、肩関節が最も不安定
になっている状態でもあり、過剰にストレッチすると、肩関節の脱臼を起こす可能性
もあります!
肩への問題だけではありません、
ただでさえ普段の投球でストレスを与えている肘にも負荷をかけるのがこのストレッチです。
肩にとっても肘にとってもよろしくない
ストレッチと言えるでしょう。
え?ストレッチしていたけど
肩の痛みが治らなかった?
このストレッチをしていたから肩が
痛くなってしまったんじゃないんですか?
NGなストレッチはもう止めましょう。